佐渡日本選手権11位

IRONMAN HAWAIIに出たいなんて考え出し、まずはエントリーしたのが佐渡日本選手権。準備期間は約2ヶ月。もちろん、トレーニングは適当にやっていたけど、レースに出るほどじゃない。なのに選手権に出るなんて。5月に実は新規事業としてランニングステーションをオープンさせた。選手強化のために、どうしてもトレーニングスタジオが欲しかったからだ。普段は選手がトレーニングでき、事務所利用、土日祝日は少しでも家賃回収すべくランニングステーションとして一般利用者にお金を落としてもらう…という青写真だったが、とにかく土日祝日が大変。平日夜の営業もはじめ、本当に忙しい毎日。さらに同じタイミングで子供も産まれ、もう気が狂いそうな忙しさ。なのに選手権エントリー。僕は忙しいとトレーニングが必要になるタイプ。頭の中を真っ白にしたい、整理したい時にはトレーニングが一番だ。…でもしかし、、、大変でした。

当日。4時30分起床。目覚め良し。卵を2つとウィンナーを焼いて、味噌汁とご飯で食べて朝食終わり。会場まで徒歩2分のゲストハウスで非常に快適だ。さて、今回のレースプランを事前に書き残しておく。

プラン:スイムをボリュームパックで上がり、バイクはパックの中で我慢、ランで潰れた選手を拾ってトップ10を目指す。具体的にはスイム30分、バイク3時間5分(av35.0km 210~220w)、ラン1時間30分(4分16秒ペース) T1,T2を含めて5時間5分~8分くらい。昨年のリザルトだと6位相当。 

スイムは前日ブリーフィングでの選手要望からビーチスタートに変更、グリッドが定められた。真ん中からスタート。すぐにインよりが抜け出していたので、走りながらインに。程なく集団は縦に、どうやらうまく集団前方で泳いでいるようだが、きつい。懸念していた通りの展開。スピード的についていけるが、スタミナ的に厳しい。この後のバイクランを考えても脈を上げてついていくのは無謀だ。徐々にポジションを落としながら、いいペースを探す。が、ペースを落としても腕がパンパンになっていく。脈は上がってないけれども、重くてかけない。結局、パックを2つ落として、単独泳でスイムアップ。トランジに入ると前に数人が出ていった。

データを見ると1分25秒で152bpmと妥当な数字。後半は単独泳になって休んでしまっているけど、限界だったな。週一回スイムだったから、文句は言えまい。

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単独の割に真っ直ぐに泳げていました。

選手権のバイクはパックを逃すとかなり厳しい戦いになる。前を行く選手たちがパックを形成しているのが遠くに見える。4名か?ペースを上げて追いつこうかと躊躇したが、マイペースを選択した。スイムで疲労感が強かったのもあるし、まず、ペースを上げた後の3時間に自信がない。さらに、数人にパスされるけど、いずれもペースが速くてマイペースに見送る。1時間~2時間の時間帯にちょうど3名ほどのパックになって少し楽をすることができた。けれども、小木の坂でパックを見送り、再び単独で進めることに。補給はエレクトロライトパウダーの水とShotz。2時間で3ショッツ摂ったところで残りを落としてしまった。残り1時間はコーラボトルを胸に入れてちびちび飲みながらやり過ごす。

よく我慢してペーシングできました
107.06km  3:06:57  34.4km/h  
196w NP209w  143/164bpm c93 

彩湖での2時間走から想定した数字(210-220w)より出力が落ちてしまったけど、スイムのダメージがやっぱり大きい。それでも、まずまずイーブンペースで走り切ることができた。ランに飛び出して行く選手たちの顔ぶれ、すれ違う場所から、順位は悪いけど、どうやらタイム的には悪くなさそうだと安心した。

唯一ペースを乱してレースに参加してランパート
21.02km  1:30:39  4:19/km  159/169bpm

唯一、レースをしている実感のあったランパート。小木坂でサヨナラした選手たちがすぐ前に。追いかけていきたい気持ちを抑えて抑えて、ペースを抑えて抑えて。7kmほど我慢して追撃開始。さらに前のパックで展開し、バイクで力尽きた選手たちが潰れているので拾っていく。折り返し手前で10位の選手が見えてくる。プッシュし続けて追いついたところで、脚が棒になってくる。ペース走の時の同じ、10kmすぎで、もう脚が枯渇してしまった。逆に10位の選手はペースアップ。これ以上のプッシュは危険と判断して再び、安全ペースに戻す。ラスト数キロは前も後ろもいない。もう順位は確定だろう。残りの距離をかみしめてフィニッシュ。楽しかった!補給はShotzを3つ持って走って1つだけ摂取。十分。

公式リザルト 5:12:28  11th
Swim 31:33(12) T1 0:58 Bike 3:09:20(17) 
Sprit 3:41:51(16) Run 1:30:37(10) 

総括すると、スタミナ不足をマイペース運転でカバーしてよく全力を出し切った。とても良いレースだったと思う。ただ、レースは生き物、スイムもバイクも、流れに乗りたい瞬間にブレーキを掛けざるを得ないレースはつまらないな。もう少しトレーニングして出たら10倍面白かったはず。来年は、他の選手と駆け引きしてレースが楽しめるようなトレーニングをして出たい!と思えたことが収穫?

やっぱりフィニッシュゲートは最高です

今回のレースはチームのみんなと、家族と遠征した。僕の趣味に付き合ってくれた家族には本当に感謝している。でも、このバランスが本当に大切。トライアスロンは、自分の人生を豊かにしてくれる、自分を律してくれるもので、僕にとっては仕事もあって家族がいないとダメだ。トライアスロンだけの生活なんて、全く魅力がない。限られた時間とエネルギーの中でやるからエキサイティングなんだと思う。

さて、突貫工事でレースに出たけど、最終目標はIRONMAN HAWAII。せっかくトレーニングを再開したのだから、このまま当然トレーニングは継続だ。次の目標は…国内レースがもうないけど、海外レースも選択肢に入れて年内にミドルをもう一本走りたいと思う。

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