Greeper/Ventum 代理店業のこれから

毎年、日本選手権ではSUNNY STYLE MAGAZINE というフリーペーパー、通称「サニマガ」を配布している。もう10年以上続けていることだけど、ここにBlogやFacebookといったWEB発信では届かない方に向けて、平松の想いやサニーの想いを書いている。

今年の誌面にはSUNNY FISH で取り扱っているGreeper LacesとVentumについて言及した。せっかくなので、ここにも転載しておこうと思う。

将来の選手たちの雇用を考えて取り組んだ物販事業がGreeper Lacesです。スクールコーチが不向きな選手もいますし、早朝や夜のシフトも多く選手を兼業するには大変なのを感じていたからです。サイズ展開も賞味期限もなく、小さく、単価も低いこの商材は、勉強にはうってつけでした。大会に出店をされているRTK様について勉強させていただきながら、選手スタッフたちで物販事業を回していくにはどうしていくべきかを考えていきました。最終的にGreeper Lacesは一部の小売店様を除いて、その多くをネット通販に絞りました。結果的に売り上げも安定し、ネット時代を肌で感じています。 
 
 http://sunny-fish.com/greeper/ 
 
この単価1800円のGreeper Lacesでは売り上げの柱には育ちづらいのは明らかで、次に挑戦したのが、トライアスロンバイク「VENTUM」です。

VENTUMはZ型のフレームが革新的なエアロ効果を可能にしたスーパーバイク。単価も完成車ともなれば200万円近くなります。商品力があって取り扱い決定時には注目もいただいたバイクでしたが、自転車を取り巻く商文化に振り回され、今も奔走しています。VENTUMは圧倒的な商品力があって、私自身が惚れ込んでいるバイクです。そのバイクを扱うことができるようになったのに、日本国内での値付けを200万円近くもする「高級バイク」にせざるを得なかった。そこに悔いがあります。

VENTUMはお金持ち専用バイクでもなく、本当に速いバイクが欲しいアスリート向けのバイク。日本では100万円するフレームセットもアメリカでは、6800ドル(約75万円)です。グレードを落とせば2800ドル(約30万円)で手に入ります。しかし、関税や送料、各ショップ様の利益、そして私たち代理店のマージンを入れるとこれだけの差が出てしまう。自分が代理店となることで、惚れ込んだバイクを、本当に欲しい人たちの手に届きづらくしてしまっている。そんなジレンマにいます。

実際に、VENTUMライダーの中には、私たち代理店を通さず、海外で買われた方も何名もいらっしゃいますし、ネットで直接アメリカから購入を試みた方がたくさんいらっしゃいます。(アメリカから日本の住所へシッピングすることは、私たち代理店がいるため、できないようになっています。)こうした状況は、代理店ファースト、ショップファーストであって、ユーザーファーストではないと痛感しています。 
しかし、VENTUM はRADICAL (革新的) を謳ったバイクブランドです。代理店の私たちも、ユーザーファーストの立場を持って、RADICALに展開すべきではないでしょうか。自転車を取り巻く商文化の中で、革命を起こせるでしょうか。この挑戦を楽しみにしていてください! 

http://ventum.jp/ 

SUNNY STYLE MAGAZINE Vol.13

このサニマガ発行時には、発表できなかったが、VENTUM では新しいチャレンジを決断した。年内には発表したいと考えている。

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