15年ぶりのKONA出場を決めた
トライアスロン競技を最優先にしてきた選手時代以降、「いつか」と思っていたアイアンマンハワイ「KONA」への出場。もちろん、プロカテゴリーでの挑戦ではなく、エイジグループでの挑戦だ。エイジグループだとしても、そのハードルは高い。特に30代後半のレベルは日本国内のプロレベルに近い。2020年に一度思い立ったが、コロナで消えた。時は流れて、いよいよ再挑戦する時がきた。台湾移住も落ち着いてきたところだ。
43歳にして、TTバイクを購入し、台北のトライアスロンショップで組み上げ、週5時間〜10時間のトレーニング時間を確保し、アイアンマンマレーシアに出場した。準備期間は10ヶ月ほど。
そのアイアンマンマレーシアは、感慨深かった。そもそも、アイアンマンマレーシアは私の初アイアンマンである。2003年、10時間18分21秒 (53:39-5:49:46-3:31:33)で総合20位エイジ2位。KONAはとれなかった。明治大学や順大の連中と一緒にいった卒業旅行だった。あれはめちゃくちゃ楽しかったなぁ。
そんなアオハルを思い起こしながら、マレーシアには家族で行っら。プール付きコテージを借りて、毎日プール、そして島のアクティビティにと遊び尽くしながらの遠征。緊張感がないわけではないが、選手時代にはなかった心の余裕に自分自身の変化を感じた。2023年10月のことを現在2025年8月に書いてる(苦笑)ので、詳細はFacebookの投稿を転載しておく。とにかく再びアイアンマンになれて、そして感動し、またハマってしまったのだ。
以下 Facebookより
指導選手が国体、パラアリャンドラWCの週末でしたが、アイアンマン マレーシアに出場しました。なかなか感慨深いので長文いきます
アイアンマンは2013洞爺湖から10年ぶり、ロング自体は2014年宮古島以来の9年ぶり!IMマレーシアにいたっては2003年からの20年ぶり!
私にとってロングは30代前半までシリアスに取り組んできて、結果、最後は疲れ切って離れてしまいましたが…、再びアイアンマンに挑戦する日が来るとは!笑
X民の皆さまはご存知かと思いますが、1月から徐々に準備を開始して、まずは自転車を買い(ディスクのVENTUM ONE!!)、トライスーツを買い、トレーニングは週5時間から最後は週11時間を超えるまでいきました。これまで得てきた知識を自分に落とし込んでいくことは何より楽しい作業でした。最終的には練習量が重要だよな〜と痛感する中でしたが、このくらいで着地できそう、できたらいいな、の宣言タイム10時間40分ぴったりでフィニッシュすることができました。
ラン後半は想定より体力ないな〜と思いつつも暑さがマシで助かりました。我ながらほんと良くやりました。(X民の皆様にはこの10ヶ月の過程を応援していただき、ありがとうございましたまた改めてレースデータなどtweetします) いや、本当に楽しかったな!
10時間40分01秒
総合20位エイジ7位
(スイム1:00 バイク5:40 ラン 3:51)
レース中は昔の記憶が交錯して、ノスタルジックな感覚で走ってました。ダイナミックな下り坂は洞爺湖みたいだな〜、ここはインギャーの坂みたいだ、すごいスコールはプーケットでも体験したな、落車パンクしたんだっけな、ディスクブレーキ制動めちゃいいな〜浸水レベルでも電動系大丈夫なのかな?すげーなー、とか。
ランカウイは島全体を使うレイアウトで海も絶景もスコールも蒸し暑さも対応しがいがあって、いちいち各地での懐かしい記憶が蘇ってきました。ランのメイン通りの大声援では涙が出ちゃいましたよ。ここアリドライブみたいじゃん、って。しかも、現住所が台北なのでTWNとナンバーには書かれているせいか、台湾メンバーの加油!加油!の大声援が本当にぐっときました。あの通りで一番応援が多かったんじゃないかしら!そして、何より一日中応援してくれた妻と子供たちの声が力になり、やっぱりアイアンマンって最高だなって思いました。レース当日の体力的な辛さも、レースまでの過程の大変さも、大事なことと向き合うための大切な要因で、フィニッシュまでの時間全部が本当に素晴らしく素敵なことだなと!
ほんと楽しいアイアンマン再デビュー戦でした。せっかく色んな方にお会いできたのですが、家族旅行優先で失礼いたしました。皆さんの表情や背中からそれぞれのドラマを感じることができ、やっぱりこの場所はいいなと思いました。また機会がつくれたらいいな〜!
以上が、2023年10月のIMマレーシア編。
そして、2024年6月、2戦目のIMフィリピンにてKONAスロットを獲得したのだ。KONA獲得できたらいいな、と思っていたけど、解像度は高いわけではなかった。トレーニング時間は週7~11時間ってところ。このくらいのトレーニング時間でのパフォーマンスには限界があるのも承知で、ギリギリのラインだったと思う。レース自体の難易度の高さ(ノンウエットで海、暑さや路面の悪さなど)が経験値のある私には味方してくれた。
こちらも詳細はFacebook投稿を転載するとしよう。
IMPH 10:42 (1:00-5:35-3:58)
IRONMAN Philippinesにて総合24位エイジ4位で完走することができました世界選手権の出場権は40-44で4枠、ギリギリセーフ!選手としては2009年ぶりのコナです!嬉しい
またアイアンマンに戻ってきて、のらりくらりのアイアンマンができるようになって、また違った楽しさを発見してます。奥が深いですね〜。
会場のスービックベイは、台北から2時間と近く、幼稚園のパパママ友家族と一緒に子供5人連れで楽しむことができました。実はスービックベイはITU時代によく遠征に来てたところで、まさか家族旅行で来るとは思わなかったな。毎日プール、海遊びとたくさん遊べて大満足でした。付き合ってくれてありがとうございました
意外と短文だった(笑)。しかし、写真を見る限り、よい顔をしている。10年前の引退した頃より10倍いい顔をしている。それも家族中心の生活になったおかげだ。家族のおかげで、トライアスロンが100倍素晴らしいものになった。この素晴らしさが引退前にはわからなかった。人生とはそういうものだ。
かくして2024年10月のKONAの出場が決まった。15年ぶりのKONAはまた時間を見つけて投稿することにする。
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