コロナ禍での会員区分変更

先日、大きな決断をした。ここ数週間、胃がキリキリする。苦笑

駒沢サニーの朝スイムについて大きな会員区分の変更をしたのだ。駒沢朝サニーはずっと満員御礼の人気クラスで、土日ともなれば40名前後が入ることもざらだ。平日でも、コースによっては10名を越えてしまう時もあるくらい。朝スイムを募集できなくて、土曜日に2回目のクラスもつくったのだけれどもこちらも現在満員御礼。本当にありがたいことで、この朝スイムがあるからこそ、選手たちを雇用し、選手活動を応援することができている。もちろん、私自身も朝スイムのおかげで選手活動を全うすることができた。ほぼメンバーが昔から変わらない特殊なクラスだ。

緊急事態宣言が解除されて、駒沢サニーが再開されると、休会者も徐々に戻り、あっという間にいつもの混雑に。再開に当たっては、来館時には感染症対策のお願いをして、コーチ陣もスイムマスクまでしての営業なのだが、なにせ人数が多い。何か対策を練らないとと思いながらも、東京では自粛ムードが徐々に緩和され、いつも通りに戻りつつあるような雰囲気が醸され、決断までに1ヶ月を要してしまった。日常に戻りたいという思いとは裏腹に、ここ数日は感染者数が3桁に増加し、(検査数が多くなっただけとは思っているものの)マスコミの報道に動揺する世論を見つつ、やはり「日常には戻れない」のだな、と腑に落ちた。もう混みすぎだ〜なんて文句を言いながらも楽しくスイムしていた日常には戻れないのだ。今まで通りの営業は幻想であって、対策コストがかかることを想定した営業をしなくてはいけないのだ、と。

スイムマスク着用


この決断の背景には、このコロナ禍にあって外部貸出をしてくださっている太陽教育スポーツセンター様のご厚意を裏切ってはならないという思いがある。外部貸出からでもコロナ陽性者が出たら、即プールの営業休止だ。それが2日なのか1週間なのか、未だ再開できていない菊名サニーの再開交渉ではその間の損害金をどうするかも話し合われているのが現実だ。そんな状況にも関わらず、太陽プールが、リスクを承知で施設を貸してくださっている現状、そして早朝から多くの人が出入りすることを嫌う近隣住民の方々からのクレームも盾になってくださっている現状、そして、何より太陽プールもギリギリの経営状況で感染症対策をしながら営業している現状….。指摘されている朝スイムの混雑状況の改善について、これ以上決断を先伸ばしできない。

混雑緩和の方法としては、人数制限があるが、固定の時間で施設を借り、会費をいただいて会員制で営業しているため、待っていただくことや、時間をずらすことができない。先着順で枠が埋まってしまったら帰すという訳にも行かない。そこで、これまでの火木土日に加え、水金を借りてそこに参加者を分散させる方法をとった。土日を増やすことができず(交渉調整は継続しているが)、平日の水金であることが力不足ではあるけれども、移動のご協力をお願いすることにしたのだ。水金を増やすことによって当然、施設利用料・コーチ代のコストがかかり、しかも、新規募集ができない条件だ。朝スイムのコストでいうと5クラスが7クラスになる訳で、単純に1.4倍になる。現状のサニーは馬場も閉校したし、菊名は休業継続中で大変に苦しい中にあって、全てを吸収しきれない。情けないけれども、形振り構ってはいられない。その経費負担額を、サニーだけでなく、会費でも調整させていただくことに。具体的には、水金クラスは現行の会費より安くし、水金への移動に協力してくださった方のコスト分を、混雑している土日クラスを中心に他クラスの会費を上げることで支えるイメージ。曜日を問わない週2会員を廃止し、土日の連続利用を避ける対策をとった。

発表後、実際に受付に立ってご説明もさせていただいたが、まだ人々の中に「日常に戻れるはず、日常に戻っている」という思いがあるのだと感じた。それは、私も腑に落ちる瞬間までそうだったので理解できる。しかし、現状をご説明させていただき、多くの皆さんにご協力をいただくことができた。今までの日常を諦めて、土日のどちらかを減らしたり、平日に変更してもらったり。社会協力への姿勢がある方々に囲まれ、大変ありがたく感じる。コロナとの戦いはまだまだ続いていく…

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