住友生命 Vitality トライアスロンサミットアカデミー

先日、住友生命vitality トライアスロンサミットアカデミーなるセミナーを開催させていただいた。これは「トライアスロンについて考えよう」というセミナーで60名以上もの方にご参加いただき、とても楽しい時間となった。参加費2000円と有料にも関わらず、こんなに沢山の方に来ていただき、本当にありがとうございました。

もともと、トライアスロンサミットというトライアスロンに関わる人間たちで勉強会をやっていて、今回はもっと沢山の方々とトライアスロンについて考えよう、という拡大版。4〜5年前にもSUBARU後援で大きな会場で開催したけれども、今回は住友生命さんの後援で開催させてもらった。

僕はこのスクールやショップ、大会関係といったメンバーが横断的にディスカッションし合うことがとても素敵だと思っていて、開放的で柔軟で、そんなトライアスロン界に身を置いていて良かったなと思う。今回のセミナーでも、たくさんの刺激と気づきがあり、とても勉強になった。他のスクール運営者が、どんなことに重きを置いて運営しているのか、どんな理想を持っているのか、なかなか改めて聞ける機会は少ない。15年もスクール業を営んでいると、トライアスロンスクールというビジネスモデルを完成させるよりも、次の時代に即したビジネスモデルへの変化に頭がいってしまっているなと痛感した。もちろん、時代の変化は避けられないけれども、スクールとしての理想はどんな形であっても持ち続けたいなとも感じたのだ。俯瞰してみることも大事だけど、目の前のお客さんにフォーカスする視点も必要だなと。どうも、現場コーチ職ではないので、ドライな視点になりがち。

それはさておき、会のまとめで、トライアスロンはどんな方向に向かっていくと思うか?という問いかけがあり、私はこんな感じ答えた。(気がする苦笑)

お客さんのニーズは100点を求めるカスタム・パーソナルに傾倒していくだろう。スクールのようなグループセッションは、お客さんそれぞれに100点のサービスは提供出来ない。だから全員にとって80点が取れる存在にしていく。過度なサービスはしないし、そこはカスタム・パーソナルに任せて、お客さんが自分でスクールうまく活用してもらうようなプラットホームのような存在にしたい。スクールの良さは、毎週同じ時間に同じようなトレーニングを共有できる場所、だ。お客さんは、必要だと感じるタイミング・頻度で活用してもらえればいい。今後のサニーは、こうしたプラットホームのような練習環境をつくって提供していきたいと思っている。昨年、はじめたランステは、こちらで質の高いセッションを提供しようと躍起になっていたけれども、結局、有志のボランティアグループが始めた毎週の無料練習会の集客力に敵わなかった。毎週、ここに来たら練習に参加できるし、仲間がいる、というのが大事なのだ。こうした利用しやすいプラットホームを増やしていきたい。

大会についても多様性の時代。ルールが厳格な大会があってもいいし、ルーズな大会があってもいい。ホスピタリティの厚い大会があってもいいし、ただ走って終わりの簡素な大会があってもいい。それはお客さんが選ぶことで、自由に選べることが大事だ。トライアスリートは、トライアスロンを完走していないとトライアスリートと名乗れない文化がある。だが、大会に出ないランナーもサイクリストもたくさんいる。大会というものがハードルをあげてはいないか?イベント型トライアスロンが出てきたらいいなと思う。ロケーションのいいところに自転車で行って、海で泳いだり、走ったりするだけで十分じゃないか。もっとトライアスロンの定義を広げることが出来たらいいのになと思う。

多様化が進む中で、ここだけは譲れないトライアスロンの大事なもの、があるとすれば、それはトライアスロンスピリッツだと思ってる。トライアスロン界にある、開放的で柔軟な挑戦する心。自らチャレンジしてみようという気持ちがあれば、大会のルールも様々であっていいし、大会でなくてもトライアスリートと名乗って欲しい。

つらつらと書いたけど、競技団体になってしまうと、しがらんでしまう事も、こうした有志の集りなら解決できたり、平和的にディスカッションできる。とは言え、この有志のメンバーだって色があるから、願わくはもっと色の違う若手(に限らずですが)にもメンバーに入ってもらいたい。もっと一緒にトライアスロンの未来を考えて、もっともっと素晴らしい業界にしていこう!

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